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三本柱として、1つ目が商品開発、2つ目がお店の商品の品質安定、3つ目が冷凍生地の品質管理です。あとは会社全体に共通することですが、トレーナーの教育というのが基本的な業務内容です。
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商品に関しては、まずは販促企画として季節ごとのフェアーがあるんですよ。例えば春なら春の祭典、夏ならサマーフェアーというように。なので季節ごとの商材・商品開発を心がけています。その中にこだわった原料の商品を必ず一品か二品は入れています。
今までにこだわった原料としては、「あんこ」「チョコ」「黒糖」「シークワーサー」で、沖縄フェアーでは「純黒糖」を使った商品を入れました。
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他社との差別化のために原料にこだわろうと思い「あんこ」からスタートしました。袋もののパンなどの卸パンというのは価格が安く、出来たてのパンと比べると味が劣る。そこで、原料にこだわって社長が現地を訪れ話に行ったのがはじまりです。
商品を安く売ろうとすると原料も安価なものを仕入れてそれを使って安く売る、だけどほんとにいいものを使えば値段的に高くなるのも確かなんですが。今までしてきたことといえば、例えばチョコだと、チョコシートに生チョコを20パーセント練りこんでいて、食べたときに本来のチョコの味がするシートとか、イチゴジャムはとよのか苺を100パーセント使ったジャム、黒糖も沖縄で純黒糖を仕入れてそれをパン生地に練りこんで商品にするということをしています。
小豆は北海道から仕入れていますが、その他の原料はどちらかというと九州だけなんです。しかしこれからは全国各地、または世界各地の原料に目をむけてこだわっていきたいと思っています。まだまだ全国には埋もれた良いものがあると思うのでそういう情報を仕入れながら、ある程度仕組みができれば世界にいきたいなと。
FFBにしかない冷凍生地とか商品を打ち出す、あとはお客様のおいしい笑顔を見るためにですね。
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自分たちの考えた商品をお客様に買っていただくとやっぱり数字で表れてくるんですよね。その数字が高いときはもちろんですが、あとは店に入ったときに「おいしいね」という声を聞くのが開発者の一番の喜びです。
自己満足になりがちなんですよね、開発者というのは。こんないいいものを作ったんだよ、と。だけど結局それが売れなければ自分の自己満足でしょ?だけどそれを買ってもらうというのが喜びであり、やってよかったなとすごく励みになります。
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パン屋の中でもいろんなメーカーさんがあって、商品的には使う商材というのは限られてますから商品は似たりよったりですよね。例えば秋だったら芋だ、栗だとあるんですけど、それをうまく使って形とか価格とかそういった部分でいいものを使えば必然的に原価が上がるから売価も高くなる。そこをいかにお客さんが買いやすい値段で提供できるかというところです。特にインストアのベーカリーになればやっぱり価格の安い物を買いにくるお客さんが多いのでそのお客さんに買ってもらえる価格帯で販売して、「こんなおいしいものがこんな値段なの?」と言ってもらえるようにしたいです。
それから、パンですから夏場になると焼きたてパンはどうしても犬猿されがちなんですよね。今取り組んでいるのが冷やして売るパン、洋菓子感覚のパンです。また、朝に食べる食卓パンというのは季節限らず食べられるのでそういった商品に力を入れ、他社にはない商品、「朝といったらFFBのパンだ」と言ってもらえるようにうちの魅力を出していくというのが問題点というか考えていかなきゃいけないことだと思っています。
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FFBの扱っているお店にはいろいろなパターンがあって、例えばミキサーを導入して粉から作っているパンもあるし冷凍生地だけのお店もあります。どの店舗にも共通して言えることは名物パンを作ること。どこのお店でもおいしくてなおかつ買いやすい値段でリピーターがつく、そんな人気商品というか売れる商品を冷凍生地でつくっていきたいです。やはり粉から作ったほうがおいしいというイメージがあると思うんです。だけど長崎の五島にFFBの関連する工場があるんですが、そこでは手作業で冷凍生地を作っています。その結果、普通のパン屋さんと同じようなやわらかいパンができます。そこをうまく使いながら冷凍生地でも粉とかわらないおいしさ、おいしい商品をつくっていきたいです。 |